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No groove , No life

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さわの日常・趣味の話。ストリートダンスと萌えが大好物。

カテゴリ:映画( 2 )

2003年の2月か3月に期限間近の映画の無料券を使うために観た映画でした。
仕事終わって見に行ったので、夜の最終回だったと思います。
観客は、50代か60代の夫婦と私の3人だけ。
アカデミー賞を3部門もとったのに、地味な戦争映画ってことで、あまり人気はありませんでした。
でも、観て良かったっ!!というかお金出しても惜しくない素晴らしい映画でした!
一緒にみていたご夫婦はエンドロールの後に、2人だけでスタンディングオベーションしてましたもん(笑)
私も拍手しました。
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ストーリーはポーランドに住むユダヤ人ピアニストのシュピルマンがホロコーストのワルシャワを奇跡的に生き抜くという話で、実話を基にしているとのことです。
ホロコースト映画ということで、残虐なシーンなどかなり構えて行きましたが、それほどキツくはなかったです。もちろん、残虐なシーンはたくさんありました。でも、作り手の怨念みたいなものが無かったので、他の戦争映画のような嫌悪感は不思議とありませんでした。

自身もホロコーストで家族を失ったロマン・ポランスキー監督が、「客観的にホロコーストを描ける」ということにこだわっただけあって、ワルシャワの戦時中の様子がホントに淡々と描かれて行きます。
戦争映画というのは、描く立場によって性格がかなり変わってくるものです。相手国に対する憎しみや怨念が強い映画は、はっきり言って観るのが辛いです。たとえ真実であっても。でも、皮肉なことにそうするほうがドラマチックなんですよね・・・・。

この映画は、そういったドラマチックな展開はありません。ピアニストという実に非力な青年が、色んな偶然や出会いで終戦までの3年間を生き延びる・・・。家族や仲間が死ぬ瞬間に雄たけびを上げるシーン・・・そんな露骨に涙を誘うためのシーンはありません。
でも、そんなあざとさを排除しているからこそ、一つ一つのシーンが重いのです。特に、DVDのパッケージにもある、このシーン、シュピルマンが隠れていた廃墟の病院を抜け出し、壁を越えたところで映し出される、焦土と化したワルシャワの町。この光景が映し出された時は、圧倒的な絶望感を感じました。鳥肌が立つってこういうことだ・・・と思いました。

もー、本当に重い映画ですが、最後に救われる気持ちになるのは、やはり音楽の力によるところが大きいです。公開されていた当時のキャッチコピーに「ショパンの調べが時を止めた」とありましたが、全編にわたって使われているショパンの楽曲が、この作品の救いになっています。

ショパンは、ポーランドのソウル・ミュージシャンです。ちなみに、80年代の人気ドラマ「少女に何が起こったか」でキョンキョンが紙のピアノで練習するショパンの「革命」は、ショパンが3月革命の時に、祖国の決起と挫折を見て作った名曲です。祖国ポーランドを心から憂い、愛した作曲家だったんですね。歴史的にナチスだけでなく、あらゆる大国の支配を受けてきた民族にとって、ポーランドを代表するミュージシャンの作品は彼らの誇りとも言えます。

重い映像にショパンの音楽が流れることで、絶望の中に誇りと希望が映し出されていたんだと思います。だからこそ、最後まで目を背けることなく見られたのかなと。

Yahoo映画などではとても評価が高いし、公開当時CMでおすぎが絶賛していたし、本当に素晴らしい映画ですが、「感動した~~い!」「思いっきり泣きたい~~!」という人にはお勧めしません。
なんというか、そういう方が求める感じではありません。人が死ぬシーンがたくさん出てきますが、本当にリアルで淡々としてます。主人公は家族と別れても声を上げて泣きません、というか泣けない状況にあります。
泣くことを目的として見る映画(?)は、やっぱりそういう演出をしています。音楽や映像の抑揚で感情をたかぶらせるような、昔の月9のような演出がされているので、主人公がバースト・イン・ティアーズなシーンでは、見ている側もついつい泣いちゃうんですよね・・・・。

前述しましたが、この映画はそういう演出を一切排除しています。そして、製作者が戦争の「客観性」にこだわっただけあって、敵味方がハッキリしない部分があります。そういう意味では、分かりやすさを求める方にもお勧めしません。
同じユダヤ人が同胞を強制収容所行きの汽車に押し込んだり、敵であるはずのドイツ兵が主人公を助けたり・・・・そして、イイ人であるドイツ兵が最後に救われなかったり・・・・。
分かりやすさを求める人にとっては「何が言いたいのかわからない」となると思われます。でも、この白黒はっきりしないのが戦争であり人間であるんだと思います。自分の命や家族の命がかかったら、普通の人でも豹変してしまうのが戦争の怖いところです。スカッとするようなエンタテイメントを求めるなら、他の映画のほうが混乱せずに見られると思います。
(ついでに言うと、「分かりやすさ」に民衆が飛びついた結果が「ファシズム」だったりします)

・・・こんな書くとすっごい難しい映画みたいですが、そんなことはありません!見終わった後は、とても爽やかな素直な気持ちになれます。これも、きっと音楽の力でしょう。
映画の最大の見せ場である、主人公がショパンのバラード1番(正式タイトルは忘れました・・・)を弾くシーンは、主演の俳優エイドリアン・ブロディが吹き替えなしで弾いた名シーンです!ショパンの曲は前から好きだったけど、この映画を見てからさらに好きになりました。サントラも買ったし(笑)
音楽の底力を見たい!と言う人にも是非みてもらいたい映画です。

公開からもうすぐ10年経ちます。久しぶりに観ましたが本当に色あせない名作です。TVでは1回しか放送されてません。また放送して多くの人に見てもらいたい作品です。
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by sawablognew | 2012-02-09 15:13 | 映画
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初回版がまだあった!

3,990円が1,000円だったので買っちゃいました。

公開された2006年、映画館に観に行きました。
シネコンでは上映がなかったので、街の古い映画館で観ました。
エアコン効きすぎで寒かった・・・

この作品は、ドキュメンタリー映画なので、ストーリーのあるダンス映画とは少し違います。
アメリカのLAで一番治安の悪い、サウスセントラル地区に暮らすダンサーの若者たちを追ったドキュメンタリーです。
「この街で暮らしたくない、だけどここが故郷なんだ」という若者の言葉が、ズシッと来ます。
彼らのダンスは、音楽とかダンスとか以上に彼らのエネルギーそのもののようです。
ようつべにダンスシーンはたくさんうpされてるので、一度観てください!
私も久しぶりに観たけど、やっぱスゴイや・・・
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by sawablognew | 2011-08-25 23:00 | 映画